どうも、よこてっく(@blog_yokotec)です。
今回はシンガポール旅行記を一旦お休みして、シンガポールで入手したStarHubのプリペイドSIMが思った以上のポテンシャルを持っていると感じたので、そのポイントをまとめました。
どこが便利?
StarHubのプリペイドSIMが便利という理由は、主にシンガポール国外での使用時になります。
- 海外では「アジア・北米の主要な国で使用する周遊SIMとして最適」
- 日本国内では「低コストでそこそこの速度、かつ課金した容量を無駄なくが使用できる」
ということです。
(未検証ですが残額が$5を切るとローミングができなくなる可能性があります)
StarHubについて
StarHubはシンガポール、第2位の通信キャリアのひとつで、モバイル事業やCATV事業を行っている企業です。日本のキャリアに例えると、J:comを傘下に持つauが近いイメージです。
ちなみにシンガポールにはStarHubを含め3つのキャリアがあります。
最大手のSingtel。
元官営の総合通信企業でシンガポールを代表する企業のひとつ。なのでNTT(ドコモ)的な存在です。
もう一つがM1(Mobile One)。
モバイル専業で行っている企業で、ソフトバンク(元イーモバイルに近い?)的な存在です。
シンガポールの通信インフラの整備状況は世界有数の高さで通信速度は高速な国です。
キャリア差は多少あっても40Mbpsくらいは普通ですので、どのキャリアを選んでも速度で困ることはないので、旅行で使用するのみくらいであれば、特に悩まず見つけたものを購入すれば良いです。
StarHubが便利な6のポイント
前段はこれまでで、これからが本題です。
【ポイント1】ローミング通信が国内通信と同じ扱いのため安い
StarHubには「Happy Roam」というサービスがあります。※Prepaidのみかと(未確認)
簡単に説明すると「Top-UP(チャージ)して購入した通信容量をそのまま国際ローミングの通信容量として使用できる」というものです。
基本的には国内通信と国際ローミング通信は別料金となっています。
それに対してStarHubの場合は国内通信と同じため、国内通信と同じ価格でローミング通信が可能です。
StarHubの場合、例えば30日1.2GB くらいで$10(レートは大体82-85円くらい)だと円ベースで≒850円となります。(MVNOより少し高い程度)
【ポイント2】ローミング対象国は日本を含め一般的な国を網羅
国際ローミングの対象国ですが下記の国や地域が対象となります。
[ローミング対象国]
オーストラリア、カナダ、中国、香港、インド、インドネシア、日本、マカオ、マレーシア、ミャンマー、ニュージーランド、フィリピン、韓国、台湾、タイ、イギリス、アメリカ合衆国(ローミングキャリアを見る限りグアムなどは対象外)
特筆すべきなのは日本が対象国に入っているため、帰国後にローミングで通信をすることが可能です。
(ローミングキャリアはStarHubのサイトではドコモとauと記載されてますが、私の手元の機種はドコモのみ接続できます)
その他もヨーロッパ・南米以外はほぼ十分な国をカバーしており、特に東・東南アジアや北米およびオセアニア地域を特にカバーしてます。
[注意]ローミングという現地キャリアの通信網を使用(経由)しての通信となるため、様々な要因でうまく接続できないことは覚悟しておく必要があります。
【ポイント3】アプリで簡単に日本国内でチャージや期限延長が可能
StarHubは「Happy Prepaid」というPrepaid用のアプリがiOSとAndroidそれぞれ用意されています。共に日本のStoreからダウンロード可能です。(下記から飛べます)
このアプリを使用すれば、SIMの有効期限や残り容量の確認および、Top-UPとデータ容量の購入まですべて行うことができます。
※Top-UPはクレジットカード(VISAもしくはMaster)が利用でき、日本発行のカードも決済可能です。
【ポイント4】データの使用期限は延長可能で容量を無駄なく使用可能
日本ではほぼ「(月単位で使用可能容量が決まる)月額契約」に対して
StarHub(をはじめシンガポールのキャリア)は「30日間1.2GBで$10」という感じで「日数」と「容量」の組み合わせで購入する形です。
例えば「5/1に”30日間1.2GB”のプランを購入すると5/31まで1.2GBまで使用できる」という感じです。
つまり「残り通信量が1GB、期限が5/30の場合に7日間10MBのプランを購入すると、残り容量は1GB+10MBとなりつつ、期限も7日間延長され、期限は6/6となります。
日本の方式だと容量を余らせる、もしくは低速で翌月まで凌いでいる人がほとんどかと思います。
しかしこの方式ならば、管理の手間こそかかりますが無駄なく容量を使うことができますので、もしサブ端末などで使用容量に波がある場合は非常に有効です。
【ポイント5】期限延長のコストも安い
PrepaidのSIMの場合、2の期限があります。
1:SIM自体の有効期限
2:購入したデータ容量の使用期限
1についてはSIM自体が使用できる期限です。
こちらはTop−UP($10で90日、$20以上で180日)することで期限の延長が可能です。
計算上、最低$40分(≒3,400円)、Top-UPすれば約1年維持することが可能です。
$40となるとそれなりの金額となりますが、あくまでTop-UP(チャージ)ですのでその金額はほぼデータ容量の購入に使用することができます。
2については購入した通信データ容量の期限です。
こちらはTop−UPした金額からデータプランを選択して購入することで延長可能です。
日数 | 容量 | 金額 |
3日間 | 30MB | $2(≒170円) |
3日間 | 200MB | $4(≒340円) |
3日間 | 1GB | $5(≒425円) |
7日間 | 10MB | $1(≒85円) |
7日間 | 1GB | $7(≒595円) |
30日間 | 1.2GB | $10(≒850円) |
30日間 | 2.4GB | $15(≒1,275円) |
30日間 | 3.6GB | $20(≒1,700円) |
データプランは様々な日数・容量が用意さてており、その中でも「7日、10MBで$1」という延長に適したプランがあります。
容量が十分残っている状況で、あまり容量を使わなかった場合は最低で$4(≒340円)で約1ヶ月、期限を延長可能です。
【ポイント6】MVNOと比べて通信速度が有利
ローミングの場合、現地MNOキャリア(実際に通信網を持っている企業。ドコモなど)の通信網を使用させてもらう形で通話・通信を行います。
ローミングサービスは現地キャリアとの合意のうえ行われますため合意内容がどのような条件かは分かりません。
ただ限れた帯域で運用しているMVNOと比べて帯域制限がないかと思われます。(下記の画像にある測定から)
画像は実際に速度測定をした結果です。LTEの表示のものがモバイルでの測定結果となります。
時間帯や基地局への接続台数、そしてローミングの仕様のためスピードの前後は大きいですが最高で40Mbps、最低でも4Mbpsくらいは出ている感じです。
(使用していて「遅い」と体感することはほとんどありません。)
ただローミングというシンガポールを経由した通信になるため「ping値」というものははかなり悪くなります。
ping値というのは相手に対しリクエストを投げ、その相手がレスポンスを返すまでの長さで「ms(ミリセカンド)」で表現されます。
簡単にいうと「相手に声をかけて、相手がそれに反応してアクションするまでの速さ」です。
ローミングの場合はローミング元(StarHubはシンガポール)のISPでインターネットに接続するため、それまでの物理距離の長さがネックになり
ping値を悪くしてしまいます。
ただping値の速さが重要となるのは反応速度が影響するような「リアルタイム対戦ゲーム」などで、通常のwebの閲覧やSNSなどでは致命的でないのであまり気にしなくても良いかと思ってます。
[まとめ]どのPrepaid SIMを買えば良いか?
StarHubのPrepaid SIMは何種類か販売されていますが、「Travel Prepaid SIM $32」もしくは「Happy Prepaid SIM $15」がオススメです。
前者はシンガポール国内では期間内100GBと実質無制限状態であること、ローミング容量が別途3GB(30日間)が標準でついています。
※ただSIMの期限が1ヶ月間。あとチャージされてない状態です。
7日間で$12というものもありますが、チャージ額がないことと、ローミング容量(1GB)もありますがこちらにするくらいなら「Happy Prepaid SIM $15」の方で構わないかと思います。(未検証ですがこのSIMのローミング通信期限は7日間)
そして後者のHappy Prepaid SIMですが、$10,$15,$50の3種類あり、$50以外は初期でローミングできる通信容量のボーナスはありません。
さすがに$50は現実的でないので$15が候補となります。($10はSIM期限と国内通信容量が少なすぎるため)
$15のHappy Prepaid SIMの内容は下記となります。
・$15がチャージされた状態
・初期で2.2GBの国内通信が可能(期限は180日間)
・SIMの期限も180日間
これをうまくやりくりするなら、、
①国内通信のみのため旅行中は基本なにもする必要はないですが、通信できる間にローミング容量を購入(30日間1.2GB→$10あたり)
②残額が$5になるので念の為$10をTop-UP
この手順をしておけば総額$25でSIMの有効期限は約1年間で$15~25がチャージされた通信容量が1.2GB、30日間の状態にできます。
内容と手間としては一長一短ぐらいの差なので
どちらにするかはシンガポール旅行の日程や使用したい通信容量、運用するまでの手間で決めれば良いと思います。
どちらにするかはシンガポール旅行の日程や使用したい通信容量、運用するまでの手間で決めれば良いと思います。
この記事の内容が今後シンガポールに行かれる方の役に立てれば幸いです。
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